【受験生必見】クリストファー コロンブスが切り開いた世界 – 大航海時代と新大陸発見の衝撃

コロンブス

必ず押さえるべき重要ポイント!

クリストファー コロンブス1451年1506年)は、イタリアジェノヴァ生まれの探検家です。コロンブスは、西回りでアジアに到達できると考え、スペイン王室からの支援を得て、1492年大西洋横断航海に出発しました。

この航海は、新大陸の「発見」につながり、ヨーロッパ諸国による新大陸の植民地化の始まりとなりました。コロンブスは、スペイン王室との交渉により、新大陸で発見した土地の副王の地位を約束されていました。

コロンブスは、1493年から1504年にかけて、さらに3回の航海を行いました。これらの航海で、カリブ海諸島や中南米の一部を探検し、スペインの植民地支配の基礎を築きました。

クリストファー コロンブスとは? 生涯と航海の概要

コロンブスのプロフィール画像
重要ポイント!
  • イタリア・ジェノヴァ出身の航海者で、新航路開拓を志してスペイン女王の支援を得る。
  • 1492年の航海でアメリカ大陸に到達し、新大陸を発見した。

コロンブスの経歴と新航路発見への情熱

クリストファー コロンブスは、1451年頃イタリアのジェノヴァに生まれました。若くして航海者となり、ポルトガルを拠点に地中海貿易に従事。当時のヨーロッパでは、東方のアジアとの貿易ルートが陸路に限られていたため、コロンブスは西へ航海することでインドに到達できると考えるようになります。

スペイン女王の支援を得てインド到達を目指す

コロンブスは自説を広めるべくポルトガル王に援助を求めますが、失敗。その後スペインのカスティーリャ女王イザベラに働きかけ、1492年についに女王から3隻の船を得ることに成功しました。こうしてコロンブス率いる一行は大西洋を西へ進む未知の航海へと旅立ったのです。

世界を変えた大航海時代の幕開け

重要ポイント!
  • 15世紀のヨーロッパ諸国は、東方との貿易を求めて海外進出を開始。
  • スペインとポルトガルが新航路開拓をめぐり熾烈な競争を繰り広げた。

15世紀ヨーロッパで始まった海外進出のうねり

コロンブスの航海に先立つ15世紀、ヨーロッパ諸国は次々に海外進出を始めました。東方との香辛料貿易などで富を築きたい国々は、新たな航路を求めて大航海時代の막を開けたのです。航海術や造船技術の発達もこの動きを後押ししました。

スペイン・ポルトガルによる新航路開拓競争

なかでもスペインとポルトガルの両国は、新航路開拓に国家の威信をかけて熾烈な競争を繰り広げます。インドや東南アジアへの到達を目指し、大型船団の派遣に巨額の投資を行いました。コロンブス率いるスペイン船団の航海は、まさにこの競争の只中に位置づけられるのです。

コロンブスによる新大陸の発見と衝撃

重要ポイント!
  • 1492年、コロンブス一行がカリブ海の島々に到達し、現地の原住民と交流を持つ。
  • 新大陸の発見はヨーロッパ中に衝撃をもたらし、世界の歴史を大きく変えた。

1492年、コロンブス一行がアメリカ大陸に到達

1492年10月、コロンブス率いる一行は現在のバハマ諸島に到達しました。コロンブスは到達した島を「サン・サルバドル島」と名付け、先住民のタイノ族と交流を持ちます。その後もカリブ海を探索し、キューバやエスパニョーラ島など新たな島々を発見。コロンブスはこれらをアジアの一部と考え、本国に黄金や奴隷を含む土産を送りました。

新大陸の発見が与えた世界規模の影響

コロンブスによる新大陸の発見は、ヨーロッパ中に衝撃をもたらしました。旧世界の人々にとって全く未知の地が出現したのです。以後、スペインを筆頭に各国が新大陸の探検と征服を進め、莫大な富をもたらす植民地の建設が始まります。一方、新大陸の側では多くの先住民が犠牲となり、古来の文明は大きな打撃を受けました。食物や文化の交流も進み、世界は新たな時代へと急速に変容していったのです。

コロンブスの功績と物議を醸した面

重要ポイント!
  • 新航路を開拓した偉大な航海者として、人類の地理的世界を大きく拡げた功績を残す。
  • 一方で原住民に過酷な扱いを行うなど、植民地支配の端緒を開いた負の側面もある。

新航路を開拓した偉大な航海者としての評価

コロンブスの最大の功績は、新大陸の発見によって人類の地理的世界を大きく拡げたことにあります。それまでのヨーロッパ人の間には、アジアが世界の東端と考える狭い世界観がありました。コロンブスの航海は、新大陸という広大な未知の地の存在を明らかにし、世界地図を塗り替えたのです。以後、探検と交易の時代が本格的に幕を開け、人類社会は大きく変貌を遂げることになります。

原住民への過酷な扱いなどコロンブスの負の側面

一方で、コロンブスの航海と入植は現地の原住民に多大な苦難をもたらしました。コロンブスは原住民を異教徒と見なし、過酷な強制労働を課したり、反抗する者を容赦なく処罰したりしました。スペイン人入植者に原住民を分配する「エンコミエンダ制度」の濫用は、多くの犠牲者を生み出しました。カトリック布教の名の下に原住民文化は弾圧され、伝統的な生活様式は破壊されていきます。コロンブスの統治をきっかけに、以後数世紀にわたる苛烈な植民地支配の時代が始まったのです。

試験で問われる重要ポイント

  • クリストファー コロンブスは1492年の航海でアメリカ大陸に到達し、新大陸を発見した。
  • コロンブス航海の背景には、15世紀ヨーロッパ諸国の海外進出競争があった。
  • コロンブスはスペイン女王の支援を得て、インド到達を目指す航海に出発した。
  • 新大陸の発見は、ヨーロッパ中に衝撃をもたらし、世界の歴史を大きく変えた。
  • コロンブスの功績は新航路の開拓だが、原住民に多大な苦難をもたらしたのも事実である。

確認テスト


問1 コロンブスが新大陸に到達したのは何年か?
A 1482年 B 1492年 C 1502年 D 1512年

解答:B


問2 コロンブス航海に支援を与えたスペイン女王の名前は?
A カタリーナ B イザベラ C フィリッパ D マルガリータ

解答:B

問3 コロンブスが最初に上陸した島の名前は?
A キューバ B プエルトリコ C サン・サルバドル D ジャマイカ

解答:C

問4 コロンブスが原住民に課した過酷な制度といえば?
A アシエンド B カブラジェ C エンコミエンダ D レパルティミエント

解答:C

問5 新大陸発見によって始まった、植民地をめぐるヨーロッパ列強の覇権争いを何というか?
A 大航海時代 B 植民地時代 C 帝国主義時代 D 大探検時代

解答:A